園児リトミック
日本ではリトミックがベビーの習いごと、園に入る前の習いごとと思われている感があり、
これはとってももったいないことだなあと思っています。
リトミックはもともとスイスの作曲家ダルクローズが、
100年ほど前に大学でソルフェージュを教えている時に学生を見ていて感じた、
「身体と音楽の連動性」少しおおざっぱに言うと、
身体で感じて動けることだから音としても表現することができる、
よく調律された楽器のような身体にすることで、音楽が確実で鮮やかなものになる、
という考え方から生まれたメソッドです。
ですから、大人になってもまだまだ発展する余地はあります。
リトミックとは、音楽に対する感覚を磨き続けることなのです。
近年、音楽の基礎的なことを教えるのにもとても有効的で、
なおかつ情緒の安定や脳科学分野で話題になったこともあり、
リトミックは乳児、幼児の音楽教育として脚光をあびることになりました。
わたしがレッスンして心から感じることは、
リトミックは園児以降が本当におもしろい、ということ。
それまでは先生やママのマネをしたり、また自分の表現であっても幼いお子さんには
できる動きも限られていますが、園児以降は、動きの種類も増えます。
何より体験した以上のことを想像する、という人間に与えられたすばらしい力、
想像力が芽生える時期です。
この時期、音楽に触れ、身体で音楽をとらえているということは、一生の宝物になります。
具体的に言ってもバレエやピアノや歌を始めた時に明らかに違いを感じていただけると思います。
ぜひ、園児さんのリトミックを体験してみてください。
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